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技術コラム

シリコンに似た素材、エラストマーの魅力

2025.04.02

エラストマーはその弾力性・柔軟性から、自動車、医療、電子機器など幅広い分野での活用が進んでいます。当社ではエラストマーの射出成形を試作段階から量産まで一貫して対応可能です。

エラストマー素材の特性とメリット

エラストマーはゴムのような弾性を持ちながら、プラスチックのような成形加工性を併せ持つ優れた素材です。耐候性や耐薬品性、柔軟性に優れ、製品の触感や安全性、密閉性の向上に役立ちます。また、金属や硬質樹脂との接着・複合成形が可能なため、多様な設計が実現できます。

エラストマーの主な特性

特性内容
弾性・柔軟性常温でも柔らかく、変形後に元に戻る性質
耐候性紫外線や酸素、オゾンに対して優れた耐久性
耐薬品性多くの酸・アルカリ・油に耐性がある
成形加工性射出成形が可能で量産向き
接着性・複合性金属や他の樹脂と複合成形が可能
生体適合性(材種による)医療用途にも対応可能な材質が存在

エラストマーとシリコンゴムの比較

項目エラストマー(TPE等)シリコンゴム(LSR等)
成形方法射出成形に適する射出成形・コンプレッション成形可能
柔軟性優れている非常に優れている
耐熱性中~高(材質により異なる)非常に高い(200℃以上)
耐候性・耐UV性良好優れている
耐薬品性良好非常に優れている
コスト比較的安価高価
生体適合性一部材質のみ高い(医療・食品用途に適する)

試作から量産まで一貫対応のメリット

当社は試作設計の初期段階からお客様と共に設計検討を進めます。そのため、設計変更や仕様変更が発生してもスピーディに対応でき、試作後の量産化が円滑です。試作品で検証された成形条件を量産工程に適用できるため、量産立ち上げ時のトラブルも低減します。

当社のエラストマー射出成形技術は、自動車部品(シール材、クッション材など)や医療機器部品(チューブ、パッキン)、家電製品(グリップ部品、ボタン)など幅広い業界で活用されています。特に、精度と耐久性が求められる分野での採用実績が豊富です。

エラストマー成形の課題を解決するパートナー

試作から量産までのトータルサポートを提供し、お客様の製品競争力向上に貢献します。エラストマーの射出成形に関するご相談やお見積り依頼など、お気軽にお問い合わせください。